いのちゆらがせる滞在プラン vol,07

楽しみを育む姿で

いのちゆらがせる

ななつやステイ

―自分たちで楽しみを育む村、小川

飛騨と美濃の境にあり、下呂市へ流れる弓掛川の最上流に位置するのは、郡上の”桃源郷”小川だ。小川が桃源郷と呼ばれるのは、毎年春に咲く花桃にある。小川に入ると、一面きれいなピンク色が訪れる人を出迎える。弓掛川沿いにもある花桃の木は、毎年地域の人が大切に手を入れてきたものだ。小川の人は花桃の他にも、夏は山で花火を打ち上げ、秋は代々受け継がれる神楽を行い、冬はスケートリンクをつくり、小川らしい心地よさのある”文化”を育んできた。

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―もう一度命を吹き返した、小川のたまり場

二〇二二年十一月にオープンした「ななつやステイ」は、民宿「上出屋」の女将、西脇洋恵さんが中心となり進めた、ワ―ケーションのできる宿だ。コロナ禍でワ―ケーションが注目を集めたことに目を付け、ワ―ケーションとして利用したい人も、家族や友人とのんびり過ごしたい人も幅広く対応できるように設計した。 「もともとは、地域のおばあちゃんの家で。誰も住まなくなっても、地域の人が舞台練習で使用したり、集まりの場として機能したりと、大切に使われていました。だから空き家として朽ちていくのではなく、宿としてきれいになった姿を見て、みんな喜んでくれましたね。」

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女将の洋恵さんは、千葉のうまれだ。青年海外協力隊としてケニアに赴任した際、夫である徳近さんと出会い、結婚を機に徳近さんの故郷である小川へ移り住んだ。「すごい田舎だけど大丈夫?」と徳近さんに念押しされて来た小川では、弓掛川の水のきれいさに驚いたそうだ。それから、徳近さんの実家である民宿上出屋で、お義母さんのもとで手伝いを始めた。 「子どもが小さいときに、お義母さんが亡くなって…。民宿なんてやったことなかったから、どうしよう?というところから始まりました。明宝の女将が集まる会で、山菜や郷土料理などを学んだり、近所の方に畑を教えてもらったりと、民宿に必要なものは全部勉強しました。」 その後も、介護に子育てに自身の病気にと奮闘する様子を笑顔で話してくれた。気負わず軽やかに話すその笑顔に、きっとまた会いたくなる。オープンして3か月にも関わらず、すでに3回も利用するお客さんがいるのも納得だ。 今回は来てくれる方に合わせて、洋惠さんが小川の楽しみ方や交流の場をコーディネートしてくれるプランを用意した。小川の手垢のついていない自由な自然環境で、心地よく温かな人との関わりを通して、自分の生き方を見つめられる過ごし方を提案したい。第二の故郷のような場所「小川」に、会いに来てはどうだろうか。 「これまで色んな体験をしてきたし、病気にもなって。それでも前向きに捉えて生きているので、私だから聞けることも、あると思うんです。この場所が、来てくれた人にとって、なにかのきっかけになればいいな。」

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Theme

能動的な生き方をまなぶ

女将の洋恵さんをはじめ、小川で暮らす人はみな日常に楽しみをつくりだす天才揃い。「まなぶ」とは「真似ぶ」からきているとも言われています。小川の人たちとの交わりから、自分なりの楽しみ方を作り出す練習を、ここ小川で挑戦してみませんか。

滞在イメージ

滞在プランごとに体験していただきたい「いのちのゆらぎ」を設定し、スケジュールに落とし込みました。
滞在される方の状況や季節、希望などにも左右されるので、あくまで一例となりますが、
具体的な過ごし方のイメージをお伝えします。

日程の図

プラン情報

滞在日数

3泊4日

金 額

23,000円

提供時期

通年

含まれるもの

波線

宿泊、1日目夕食材(米1合、けいちゃん2人前)、eバイク、女将と2泊3日の過ごし方ヒアリング

注意事項

波線

・食事なしの素泊まりになります。明宝道の駅やななつやステイ受付上出屋で材料を購入しましょう! ・はな桃は事前予約制です。詳しくはHPをご覧ください。 ・地域行事がないタイミングもあります。

波

重点をおく心得

「神経を覚醒させるあそびをする」こと。

「汗をかき、よく眠り、食べすぎない」こと。

「予想外と予定外こそ楽しむ」こと。

「スマホを置く」こと。

「水に触れる」こと。

「天気や、山や川にあわせて過ごす」こと。

「孤独になる」こと。

「土地のひとに話しかける」こと。

「心の声に耳を傾ける」こと。

「一度は川や山にどっぷり入り、土地の起伏感を身体に刻みこんで帰る」こと。

こり固まったら、またこいよ。

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プラン提案者

プラン提案者の写真

西脇 洋恵(にしわき・ひろえ)

1966年10月千葉県生まれ。さそり座のB型で、ついでに丙午生まれです。約30年前に当時勤務していたケニアから嫁として小川にやって来ました。何もない田舎でしたが、ケニアのほうがすごかったので何とも思いませんでした。地域唯一の民宿の女将として暮らすなかで自然と人の魅力に惚れ込み、まちおこし活動にも積極的に関わっています。 小川地区のためにもっと何かできないかと日々考えています。座右の銘は「人生楽しく!」

宿について

宿

ななつやステイ

Google Map

0575-87-2224

公式サイト

人口130人、不便と便利が同居する、ちょうどいいお宿。ちょっと働き、ちょっと暮らす。そんな生き方を体験したい人にはまさにぴったりの場所だ。 ななつや自慢のキッチンからは小川の自然が一望でき、暖かい時期は縁側に佇み風を感じる。自分の家のような、おばあちゃん家のような、そんなほっとした時間を過ごせる。

wi-Fi、コンセント、コピー機(10円/枚)お茶、個室(会議等での会話も可能)、オープンスペース

弓掛川まで徒歩1分、小川の大滝まで自転車で10分

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